
まずは、老朽化した収益物件を「売却」する場合のメリットとデメリットを確認してみましょう。
売却するメリット
老朽化した収益物件を手放すことで、まとまった売却資金を得られます。その資金は老後の生活資金や日常の生活費に充てられるほか、次の収益物件を購入するための原資として活用することも可能です。
また、物件を所有し続ける限り発生する固定資産税や修繕費、管理コストなどの負担がなくなる点も大きなメリットといえるでしょう。
売却するデメリット
一方で、売却してしまうと物件からの家賃収入は得られなくなります。たとえ老朽化していても入居者がいれば家賃収益が見込めますが、手放した時点でその収益源は消失します。継続的なインカムゲインを重視している方にとっては、この点が大きなデメリットとなるでしょう。
老朽化した収益物件を建て替えるメリット・デメリット
次に、物件を「建て替え」る場合のメリットとデメリットを見ていきます。
建て替えるメリット
建て替えによって建物や設備が一新されるため、入居希望者が増えやすく、空室リスクを抑える効果が期待できます。最新の設備やデザインを取り入れることで人気が高まり、入居者募集にも有利になるでしょう。
さらに、建て替えた物件は新たに減価償却が可能になるため、節税効果も見込める点がメリットです。
建て替えるデメリット
ただし、建て替えには多額の資金が必要です。自己資金だけでまかなえない場合は融資を受けることになり、返済や資金繰りの負担が増える可能性もあります。
また、必ずしも新築物件が人気になるとは限らず、想定通りの収益が得られないケースも考えられます。さらに建て替え工事の間は入居者に退去してもらう必要があり、その期間中の家賃収入はゼロになってしまう点もデメリットです。
まとめ
収益物件が老朽化した際には、「売却」か「建て替え」かで悩むオーナー様も多いでしょう。判断の基準としては、それぞれのメリット・デメリットを比較するのはもちろん、実際に売却査定を受けたり、建て替えにかかる見積もりを取ったりして検討することが大切です。
もし「売却すべきか迷っている」という場合は、まずは専門会社による査定を受けてみるのがおすすめです。
収益物件の売却に関するお悩みや査定のご相談は、スペースエンタープライズへお気軽にお問い合わせください。