賃貸物件を売る際は売却の流れを把握しておくとスムーズです。
この記事では賃貸物件を売るときの3つのケースや、売るときの流れについて分かりやすく説明します。
■賃貸物件を売るときは3つのケースがある
賃貸物件を売るときには次の3つのケースが考えられます。
売却の流れにこれらのケースが影響を与えることもあるため、注意が必要です。
ケース①賃貸物件に入居者がいる状態で売る
この売却ケースはいわゆるオーナーチェンジです。
賃貸物件を売買するときは、基本的に入居者の承諾は必要ありません。
入居者がいる状態で売ることで「買い手が見つかりやすい」「手放す直前まで賃料を受け取れる」などのメリットがあります。
ケース②賃貸物件から入居者に退去してもらって売る
賃貸物件の入居者に退去してもらった上で売却するケースです。
このケースでは収益物件として購入する買主の他、居住用として購入する買主なども見つかる可能性があります。
ただ、入居者の退去タイミングと売りたい時期が重なればいいのですが、退去前に売りたい場合は入居者に退去してもらう必要があります。
入居者とトラブルになる可能性があるため、注意が必要です。
ケース③賃貸物件を入居者に売る
賃貸物件を借りている方にそのまま賃貸物件を売るケースになります。
賃貸物件を借りている方にそのまま売るので、あらためて買主探しをする必要はありません。
また、他の入居者がいなければ、立ち退き交渉や通知なども不要です。
ただし、部屋数の多い賃貸物件の場合や複数の棟をまとめて売りたい場合などは、入居者がすべて買ってくれるとは限りません。
■賃貸物件を売るときの基本的な流れ
賃貸物件を売るときは入居者がいるケースといないケースで基本的な流れが変わってきます。
まずは入居者がいないケースですが、このケースでは入居者に対応する必要がありません。
そのため、売るときの流れはシンプルになっています。
1.賃貸物件の売却に対応している専門業者に相談する
2.賃貸物件の売却査定を行う
3.選んだ方法により賃貸物件を売却する
4.賃貸物件の引き渡しと売却金の決済を行う
賃貸物件に入居者がいる場合で、かつ、入居者に退去してもらって売却する場合は、入居者への通知なども必要になります。
1.入居者への通知や契約確認などを行う
2.賃貸物件の売却に対応している専門業者に相談する
3.賃貸物件の売却査定を行う
4.選んだ方法により賃貸物件を売却する
5.賃貸物件の引き渡しと売却金の決済を行う
なお、入居者がいる状態で売却する場合は、オーナーチェンジの連絡などを行います。
■最後に
賃貸物件を売るときの流れはケースによって細かな部分が変わってきます。
入居者がいる場合は通知などの対応が必要になります。
賃貸物件の入居者がいない場合は、専門業者に相談してそのまま売るという流れです。
賃貸物件の売却方法や売るときの流れについて分からないことがあれば、お気軽にスペースエンタープライズへお問い合わせください。