■大家が収益物件を保有/手放すどっちかで迷う理由
大家が収益物件を保有し続けるか、それとも手放すかどっちかで迷う理由は主に「収益」です。
収益物件で収益を生み出すために運用しているのですから、赤字運営が続いている場合は手放すことを検討する大家は少なくありません。
ただ、収益物件の運用が赤字になる理由はさまざまです。
よくあるのは収益物件が以下のような理由で赤字になり悩むケースです。
・修繕工事の費用がふくらんでしまい手放すか保有かどっちで迷う
築年数の古い収益物件の場合、不動産を修繕しても次から次へと修繕が必要になります。
特にトイレやお風呂、給湯器などの水回りは築年数が経つとトラブルが出やすい個所です。
次から次へと修繕の必要が生じ、修繕費用がふくらんでしまった結果、手放すか保有を続けるかどっちで迷うわけです。
・収益物件の収入が下がってしまい保有/手放すどっちかで迷う
収益物件から得られる収益が下がると、大家は維持管理費用の支出でマイナスになる可能性があります。
収入が下がる要因としては収益物件の空室や家賃の下落などがあります。
大家自身が家賃を下げるつもりがなくても、周囲の家賃相場より割高な場合は賃貸の希望者が減ってしまうため、空室になりがちです。
空室対策として仕方なく家賃を下げ、なかなか埋まらない空室も抱えて収益がダウンするケースも少なくありません。
・収入に占める税金の割合が増えてしまい保有/手放すどっちかで迷う
収益物件の場合は家賃の下落によって収入が減ることも問題ですが、法定耐用年数が終わってしまい減価償却費の計上ができなくなることにより、税金が増えてしまうことも問題です。
税金が減るとその分だけ支出が増えるわけですから手元に残るお金が減ります。
税金が割高になることにより保有か手放すかどっちかで迷うことになるのです。
■大家が収益物件を保有/手放すどっちか迷うときは心情も関係している
大家が収益物件の保有を続けるか手放すかどっちかで迷うときは心情も関係しているケースもあります。
たとえば収益物件が家族の遺産だった場合などは、収益が下がってもなかなか手放す決断ができない可能性があるのです。
収益物件に思い出が残っており、収益性とは別の心情から手放せないケースなどもあります。
■最後に
収益物件を大家が手放すのは主に不動産から得られる収入が下がったときや支出が増えたときです。
このようなときは保有/手放すどっちかで迷ったら赤字が拡大しないうちに手放すこともひとつの方法になります。
ただ、中には収益物件が相続不動産など、心情的に手放す決断がなかなかできないケースもあります。
なかなか決断できないときは、スペースエンタープライズにご相談ください。
保有を続けるべきか、それとも手放すべきか、どっちがいいのか。
納得できる決断のお手伝いをいたします。