収益物件と一戸建ては不動産という括りは同じですが、売却時の査定方法や金額アップの要素は異なっています。
収益物件は投資家が収益を得るために購入するのが基本です。
対して一戸建ての主な購入層は「自分で住みたい」など、購入者や家族が住居として利用することを目的としているケースが多いと言えるでしょう。
収益物件と一戸建てでは購入の目的が違ってくるため、当然ですが査定方法や金額アップの要素も違ってきます。
収益物件の査定方法や金額アップの要素について解説します。
■収益物件と一戸建ての違いについて
収益物件には主に3つの査定方法があります。
・積算評価による査定方法
・取引事例比較法による査定方法
・収益還元法による査定方法
積算評価による査定方法は主に金融機関が用いる方法です。
取引事例比較法は一戸建てなど居住物件の査定時によく使われる方法になります。
3つの査定方法の中で収益物件の売却時によく使われるのは収益還元法という査定方法です。
収益還元法とは3つの査定方法の中でも収益物件の将来的な収益性に着目する査定方法になります。
一戸建ては居住用によく購入されます。
対して収益物件は購入するオーナーが「収益をどれくらい得られるか」を重視して取引されるわけです。
一戸建てと同じような査定方法を使ってしまうと、収益物件の収益性をはかることが難しいと言えます。
そのため、収益物件の収益性を重視できる査定方法で価値を判断する必要があります。
ただ、不動産会社によって同じ収益物件を売却する場合でも重視するポイントが違ってくるため、最終的な査定額は変わってきます。
不動産会社に収益物件売却の査定をしてもらった際は、なぜその査定額になるのか説明を求めてみると良いでしょう。
■金額アップが期待できる要素について
収益物件の売却で金額アップが期待できるのは「市場が上がり調子である」「収益物件の価値が上がる」などの要素です。
収益物件の相場を個人や会社が操作することは困難です。オーナーができることとして、収益物件の価値を上げる方法に着目することをおすすめします。
収益物件の金額アップが期待できる方法としては「入居率をアップさせる」「収益物件のトラブルを解決する」「修繕やリフォームをする」などが考えられます。
収益物件の入居率を上げれば、物件を買った新オーナーはより収益を得られる可能性が高いため、売買時の金額アップが期待できるわけです。
また、家賃の滞納など現在進行形のトラブルがあれば、解決しておくことで金額アップを期待できます。
この他には、収益物件の修繕やリフォームで価値を上げる方法もありますが、修繕やリフォームはまとまった費用が必要になるため、売却と併せて不動産会社に相談してから決めた方が良いでしょう。
修繕やリフォームの費用で赤字になる可能性があるからです。
■最後に
収益物件の査定方法は一戸建てとは異なります。
収益物件の査定方法は「将来的な収益」に着目して行なわれるのが基本です。
つまり、売却したい収益物件の価値を上げることが売却金額アップに繋がるわけです。
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